MD処理の三大効果 >

 MD処理は,主に粉体の付着抑制効果をメインに事業を展開していますが,今回はそれも含めてMD処理による三大効果について改めてご紹介します。

 

MD処理の三大効果

 

①生産工程での付着抑制効果

まずはなんと言っても原料の付着抑制。粉体をはじめとする原料の付着を抑制し,滑り性も向上。篩網への処理では目詰まりの解消や通過性の向上も。メッキやフッ素加工のようなコーティングではないため剥がれによる異物混入の心配はゼロ。近年世界的に問題となっている規制への対応も問題なくクリアできます。地球と設備に優しく廃棄ロス低減。

 

②保守管理における洗浄性向上

MD処理は洗浄工程でも有利です。MD処理によって表面形状を変化させることで,洗浄水の水濡れ性(親水/撥水)をコントロールすることが可能に。汚れを素早くキャッチし,洗浄時間の短縮を実現できます。親水面と撥水面をうまく組み合わせることで,乾燥時間の短縮などにも効果を発揮。洗浄時間の短縮化や洗浄液の節約,廃液も低減できるエコ洗浄が可能に。

 

③衛生管理では抗菌効果

付着抑制・洗浄性向上による衛生面での優位性はもちろん,処理による微細凹凸自体が抗菌性などを発揮。薬剤を使用しないので,耐性菌が発生する心配もありません。処理の抗菌性はじわじわ効果が発揮されます。即効性のある薬剤などによる,万が一の拭き残しも見逃しません。

 

 これらの三大効果,どんな原料・適用箇所に対しても最大の効果を叶えたい!というのはやまやまなのですが,これが原料や適用箇所によっては,どれかを諦めなくてはいけなくなったりもします。例えば付着抑制もしたいし機械の洗浄・乾燥時間を短縮もしたいし抗菌効果もほしい!となってしまうと,全ての効果を100%発揮させることはなかなか難しい部分が…。MD処理で形成される凹凸には色々なバリエーションがあって,それぞれの凹凸に得意不得意があります。目的に沿った凹凸を形成することが大事で,そこが弊社の一番の技術でもありますので,お客様からヒアリングをし,目的の達成にマッチするMD処理の型番をご提案させて頂いています。

 

 MD処理の三大効果。食品製造関連で言えば,これらの効果はHACCP対策にも有利に働きます。食の安全・安心という部分に貢献できると嬉しく思います。何はともあれ,わたしは今日も安心して美味しく食事をとるのです。安全に酒も飲む。